アマチュア無線専門月刊誌『CQ ham radio』11月号が発売されている。
毎年11月号には「アマチュア無線機購入ガイド」が付くので、それ目当てに買っている。昨年までは購入ガイドが別冊付録だったが、今年は本文記事に挿入されている。届いたときに別冊が無かったので、抜け落ちたのかと最初ドキリとした。
本文特集になったことによりカタログ部分が機器類の写真も含めて総カラーになり、見やすくなっている。それに続く解説記事もよくまとまっている。購入ガイドの特集は43~97ページで、うちカラーカタログは43~62ページだ。例年は別冊だったものが本文に組み込まれたことで、そのぶん他の記事が減っているかもしれないが、私は毎回、このガイドを楽しみにしているので特に問題ない。
さて、肝心の無線機選びだが、正直、現在も目新しいものはない。オールバンドで、かつ送信出力100W以上のハイパワーをやろうと思えば、2台揃えなければならない。具体的には、HF/50MHz機と144/430MHz機のふたつだ。
アイコムのIC-7100は1台でカバーできるが、デザインがあまり好きになれないし、八重洲無線のFT-991Aは仕様設計が少々古びた感が否めない。
今夏のハムフェアで八重洲無線が新ポータブル機FTX-1Fを参考出品しており、説明によるとHF~430MHz帯のオールモード運用が可能で、2波同時受信にも対応、APRSやWIRES-Xも楽しめるという。ただ、外部電源を使っても送信出力が10Wらしいので、あくまでモバイル機の位置づけなのだろう。
やはりHF系かVHF系かどちらかに絞るべきか。現在圧倒的にアクティブなのはHFらしいので、おとなしくHF/50MHz機で再開局するか。高校生のころ最初に始めたのが144MHzのSSBだったので、気持ち的にはVHFを軽くあしらえないでいるが、VHFのほうはハンディ機で賄うという手もあるだろう。そうなると残念なのはアルインコの1200MHz機が廃番になったことだ。他にハンディで1200MHz帯が運用できるモデルは無かったと思うので、やろうと思うと固定機が必要となる。悩ましい世界である。