2018年9月30日日曜日

車椅子で海外旅行~台湾 九份

最近人気の九份へ思い切って行ってきました。
アクセスとしては、台北車站より台湾鉄道で瑞芳站へ行き、そこからタクシーに乗るというルートです。

<瑞芳站 駅舎


私の場合は、瑞芳站まで車椅子で行き、瑞芳站で車椅子を預けるという暴挙に出ました(笑)。
ただ、事前にこのように計画していたのですが、瑞芳站の手荷物預かり所で車椅子を預けようとすると「車椅子は預かれない」という問題に直面しました。

付き添い者が、「身体障害者の外国人が日本から、九份を観たいということでわざわざ来ているので何とかならないか」と交渉してくれ、係りの人が上司に相談するという手間を取ってくれて、特別にOKしていただきました。

そこからタクシーで九份まで15分ほど。

九份老街で下車し、アーケード街(基山街)を400mほど歩いてから、クロスしている豎崎路(階段道)を下るというコースを取りました。
基山街は休み休み、途中、昼食も取ったとはいえさすがに長く感じました。

この道には段差がなかったので、平日の混雑していない時間帯でしたら、車椅子でもそのまま進むことができそうです。(若干の坂道はあります。)



有名な阿妹茶樓のある豎崎路は階段道で、地図で測ると距離200mほどだったのですが、これがけっこうきつかったです。ところどころ踊り場的な平地もあるのですが、手すりも飛び飛びしかなく、杖を突きつつ、付き添い者の手を借りながら下りました。

阿妹茶樓は階段を降りてすぐの場所にありました。
お茶を飲もうと立ち寄ったのですが満席。
しかし、付き添い者が交渉してくれて、階下の一室で喫茶することができました。1時間半ほどのちに団体客が入るのだが、それまでという条件ならOKということでした。



スタッフが中国茶を入れる実演をテーブルでしてくれて、以後、お茶は飲み放題。
お菓子も出してくれていました。
他のテーブルには誰も居ず、貸し切り状態での喫茶となりました。

以上、瑞芳站も阿妹茶樓も特別な扱いですので、その点ご留意ください。

台北車站で台湾鉄道の區間車に乗車する際、車椅子で九份へ行く旨を伝えたら、日本語が堪能な駅員が、「九份は坂や階段が多いので車椅子では不自由なことが多い」と心配して、わざわざホームへ来てくれました。観光地図も持参していました。

私は少し歩けるので、瑞芳站で車椅子を預けて、上のようなルートで歩いてみるつもりだと話しました。帰りのタクシーは予約が多いですよなどととても丁寧な対応に感心しました。

帰りのタクシーについては、往きのタクシー運転手に聞いてみたところ、予約は特に必要ないとのこと。実際、派出所前のタクシー乗り場には、台北行きのタクシーが常駐していましたが、係員のような人に瑞芳站行きを告げると、無線で呼んでくれて、すぐに乗車することができました。



(情報:2018年8月現在)

車椅子で海外旅行~台湾 台北 MRT

<悠遊卡> 悠遊卡(カード)は、台北のMRT(台北捷運)およびMRT桃園空港線(桃園機場捷運)でも使えます。

<バリアフリー>
MRTのどの駅にも、地上からプラットフォームまでエレベーターがあるので不便はありません。
いずれも、地上→コンコース階(発券・改札)→プラットフォームのように、2回エレベーターに乗ることになります。

エレベーターは車椅子のほか、ベビーカーを使う人も利用しますが、何らかの理由で健常者が乗る場合は、たいていの場合、車椅子やベビーカーを優先してくれます。

なお、MRT駅には地上⇔コンコース階の出入り口がいくつかありますが、このうちエレベーターが設置されているのはたいてい一ヶ所だけです。どの出入り口にエレベーターが設置されているかは、公式サイトに表示があります。

https://www.tymetro.com.tw/tymetro-new/jp/

<乗車時の注意>
車椅子マークのある車両に乗り込むと、車内に停めることができるスペースがあって便利です。
特にラッシュ時でもない限り、日本の都会ほど混まないので、どの車両に乗っても不都合はないと思います。他の乗客も、車椅子に慣れているように思えます。

乗車・下車のとき、車両とホームの間に隙間がある場合があるので、後輪から進むほうが無難です。私の場合、前輪キャスタは6インチありますが、それでもスタックすることが何度かありました。

(情報:2018年8月現在)

車椅子で海外旅行~台湾 台湾鉄道

<區間車の乗車方法>
台湾鉄道(台鉄)は、いわば日本のJRのような鉄道です。
今回の旅行では、高雄⇔台南の往復と、高雄車站→左栄、台北車站⇔瑞芳の往復の計5回利用しました。

高速鉄道(新幹線)とは違って、車両とホームとの間にかなりの段差があるので、そのまま車椅子ですいすいという訳にはいきません。

台鉄には主に自強号(特急)、莒光号(急行)、區間車(普通)という3種類がありますが、今回は區間車(普通車)しか乗っていないので、區間車での乗り方を書いておきます。
區間車は、基本的に悠遊カードでそのまま乗れますので、車椅子を利用しない場合は、改札口でピピッやって、區間車に乗り、出口でピッとやればOKです。

車椅子で乗車する場合は、ひと手間が必要になります。
まず、駅のサービスセンター(服務中心)などの案内窓口で、「車椅子でどこからどこまで行きたい」旨を伝えます。

そうすると、今からだと何時何分の列車に乗れるか調べてくれますので、それでよければ、プラットフォーム番号と車両番号を聞いて、乗車することを伝えておき、そこへ向かいます。

<高雄車站 服務中心


改札口では、悠遊カードをピッとして通過。

指定された場所に待機して、列車が入ってくると、駅員がスロープを持ってきて、手際よくドアに渡してくれるので、そのまま乗り込みます。車椅子用スペースがある車両に案内されているはずなので、車椅子をそこへ停めます。
<瑞芳站→台北車站 區間車内

目的地に着くと、ホームにスロープを持った駅員が来ていて、ドアにスロープを掛けてくれるので、そのままホームへ降ります。
改札を出るときに、悠遊カードをピッとやって終わりです。

特急や急行の場合は、発券窓口で指定席とともにスロープを依頼するようですが、今回は利用しておりません。

(情報:2018年8月現在)



2018年9月29日土曜日

車椅子で海外旅行~台湾 高雄 蓮池潭

<交通>
私は、高雄車站から台湾鉄道(台鉄)で左営站で下車、そこから徒歩で龍虎塔のほうへ向かいました。

龍虎搭から寺社仏閣に立ち寄りながら、湖のほとりを北上し、孔子廟からKMRT左栄站へ歩くという流れでした。


<バリアフリー>
湖のほとりは遊歩道があって、車椅子も特に問題はありませんが、寺社仏閣は、車椅子でそのまま入れないところもいくつかあります。

一番有名な龍虎搭は、龍の口から入って、虎の口から出ることになっていますが、車椅子で進めるのは龍の口の前までです。龍の口に階段が数段あり、それから先もところどころに階段があります。

私の場合は少し歩行可能なので、龍の口のそばに車椅子を残して、杖と手すりを頼りに奥へ進みました。奥のほうの龍の体から出たあたりに塔が立っていますが、これも螺旋階段があるのみです。せっかくなので、ゆっくり上まで上ってみましたが、6階まで上れるようになっていました。
上のほうは風が心地よく、景色も見事だったので、昇ってみる価値はありましたが、やはりたいへんだったので、虎のほうの塔には登りませんでした。

それ以外のところも、手前までは車椅子で進めてもそこから先が難しいという場所がありました。

孔子廟は奥のほうまでスロープがあるので、問題ありません。

(情報:2018年8月現在)

2018年9月23日日曜日

車椅子で海外旅行~台湾 台北 龍山寺

台北市内の龍山寺は、門をくぐって正面に向かって左側に、奥のほうへ行くスロープがあり、車椅子のまま境内へ進入できますが、入ったところに段差があり、係りの人にスロープを掛けてもらう必要があります。



それで中に入れても、境内を自由に動くことはできず、表のほうへ向かうには敷居のようなものを越えなければならないので、また係員の助けが必要になります。

私は、うろうろするのも面倒だったのと、中に入っただけでじゅうぶん雰囲気は味わえるので、付き添い者に線香を買ってきてもらって、お祈りだけしていました。

(情報:2018年8月現在)

2018年9月16日日曜日

車椅子で海外旅行~台湾 台北 寧夏夜市

平日に行きましたが、道幅が広くなく、車椅子でそのまま通ることは難しかったです。
高雄の六合夜市は道幅も広く、混雑もさほど酷くなかったので楽しめましたが、車椅子で夜市体験をするには、日時と場所を選ぶべきだと思いました。

 

(情報:2018年8月現在)

車椅子で海外旅行~台湾 高雄 六合夜市

平日に行きました。
道幅もあるので、車椅子でゆっくり進めば、特に問題なく楽しめます。
(情報:2018年8月)

 







車椅子で海外旅行~台湾 台北 総統府

総統府見学の入り口は1ヶ所です。
個人客と団体客によって、並ぶ列が分かれています。


セキュリティチェックが厳格なので、少し並びます。大きな荷物は持ち込めません。
日本人は身分証明としてパスポートを提示すればOKです。

個人客も、数名単位のグループにまとめられて、ガイドが1名つきます。
私の場合は日本語ができるガイド付きのグループに入りました。
車椅子は、終始乗ったままで館内全コースを回ることができます。案内所要時間は1時間ぐらいです。

館内見学コースの撮影はOKですが、警備の様子などは撮影できません。

 
 
(情報:2018年8月)

2018年9月12日水曜日

目黒区立中央体育館情報(五輪公式練習会場)

目黒区立中央体育館は大規模改修工事のため、2018年7月~2020年3月の間、閉館しているが、このたび東京オリンピック・パラリンピックのテコンドーの公式練習会場として使用されることが決定したらしい。
以前聞いたところでは、トランポリンの練習会場になるとのことだったが、テコンドーになった。

公式練習会場開設期間
・オリンピック:2020年7月14日(火)~8月9日(日)
・パラリンピック:2020年8月18日(火)~9月6日(日)

公式練習期間中は、利用および入場が制限されるとのこと。


2018年9月9日日曜日

車椅子で海外旅行~台湾 高雄 旗津半島

<旗津半島へのフェリー>
旗津 - 鼓山 / 鼓山 - 旗津 を渡しているフェリーです。
悠遊カードが使えます。

車椅子でそのまま乗船できますが、1階のオートバイが入る所に乗り込むしかありません。
(一般の乗船客は2階へあがっている。)
この場合、付き添い者と一緒に、乗船口とは反対側の手すり近くに陣取ると良いでしょう。5分ほどですから、特に不都合はありません。


乗船・下船のとき、渡してあるボードにわずかにギャップがありますので、後輪から進むほうが無難です。
私の場合、旗津半島へ行くとき、乗船は前進で入れたのですが、下船のとき、前輪キャスタ(6インチ)がスタックして進めず、係りの人が飛んできて助けてくれました。

帰りは乗船下船とも後輪から進んだので、問題なかったです。


<オススメ食事処>
高雄市内のタクシーの運転手さんに、旗津半島で食事するなら「鴨角」というところがオススメだと教えてくれたので、昼食はそこで食べました。
お話どおり、新鮮な魚介類を適価でおいしくいただけました。

店先にある食材を指差しして、調理法を指定して注文します。
食材によってお勧めの調理法は何かを聞けば教えてくれますし、何名分で十分かなども丁寧に聞くことができました。



(情報:2018年8月)

車椅子で海外旅行~台湾 高雄 KMRT

<悠遊卡>
悠遊卡(カード)は、高雄のMRT(KMRT:高雄捷運)でも使えます。


<バリアフリー>
KMRTのどの駅にも、地上からプラットフォームまでエレベーターがあるので不便はありません。
いずれも、地上→コンコース階(発券・改札)→プラットフォームのように、2回エレベーターに乗ることになります。

エレベーターは車椅子のほか、ベビーカーを使う人も利用しますが、何らかの理由で健常者が乗る場合は、たいていの場合、車椅子やベビーカーを優先してくれます。

なお、MRT駅には地上⇔コンコース階の出入り口がいくつかありますが、このうちエレベーターが設置されているのはたいてい一ヶ所だけです。どの出入り口にエレベーターが設置されているかは、公式サイトに表示があります。

https://www.krtco.com.tw/


<乗車時の注意>
車椅子マークのある車両に乗り込むと、車内に停めることができるスペースがあって便利です。
特にラッシュ時でもない限り、日本の都会ほど混まないので、どの車両に乗っても不都合はないと思います。他の乗客も、車椅子に慣れているように思えます。

乗車・下車のとき、車両とホームの間に隙間がある場合があるので、後輪から進むほうが無難です。私の場合、前輪キャスタは6インチありますが、それでもスタックすることが何度かありました。

(情報:2018年8月現在)

車椅子で海外旅行~台湾 九族文化村

台湾の中部、日月潭の近くにある「九族文化村」について。


<入場料>
個人・大人ひとり 850元のところ、日本の身体障害者手帳を提示すると、420元 となります。
このとき、介護人(付き添い者)1名も同じく 420元で入場できました。

https://www.nine.com.tw/webj/html/information/index.aspx

「博幼券」というチケットが発行されます。


<園内のバリアフリー>
南側のロープウエイ口から入り、逆側の入口まで行きましたが、車椅子で通行できるようになっています。
ただし、ところどころ少々急な坂になっているところもあり、電動車椅子ならまだしも、手押しの車椅子ではきつい場所もあります。


<ロープウエイ>
湖のほとりにある日月潭站(駅)から九族文化村へ至るロープウエイ、そして、九族文化村園内のロープウエイともに、車椅子のまま乗車することができます。

数台に一つ、間口の大きなゴンドラがあって、車椅子に乗ったままでスタッフに案内されるままに乗車します。
ゴンドラの前後の椅子(ベンチ)が跳ね上がる仕様になっていて、車椅子が乗る場合、ベンチを跳ね上げてくれます。車椅子が入ったら、付添い人が乗車します。このとき両側のベンチを降ろしたとしてもスペース的に、車椅子以外では4名までだと思われます。


片方のベンチのみ降ろして、車椅子を寄せるパターンもありました。


ロープウエイの日月潭站から湖畔の街、伊達邵碼頭までは遊歩道で繋がっていて、車椅子でそのまま行くことができます。途中多少のアップダウンはありますが、無理な傾斜ではないと思います。

 
 
なお、湖の周辺を回っている日月潭周遊バス(環湖公車)は普通の路線バスで、床下収納スペースはなく、車椅子はそのまま担いで入るしかありません。
低床バスもあれば、ステップバスもあるので、時刻によって運しだいです。積載時には運転手も手伝ってくれます。



(情報:2018年8月現在)

2018年9月2日日曜日

車椅子で海外旅行~台湾の悠遊卡(Easy Card)

台湾には、公共交通の乗車に使用できる「悠遊卡」(Easy Card)というものがあります。
購入方法や使い方などは概ねインターネットの情報どおりでしたが、少し補足します。
悠遊卡(表)
 
悠遊卡(裏)


<購入場所>
桃園國際空港第2ターミナル 到着ロビーでの購入場所は、到着ロビーに出てすぐ右手側の「桃園機場捷運服務 Taoyuan Airport MRT service」のカウンターです。ロビーの中ほどの円形のカウンターです。

 
日本語を理解するスタッフがいない場合でも、指差しで購入できるようなボードが置いてあります。


<料金>
発行手数料は100元ですが、この分はカード作成代ということで、チャージ分に算入されませんので、チャージする金額は別に必要です。
また、日本への帰国時に払戻しをする際も、この100元は戻ってきません。

普通の人は「普通」カードを購入することになります。
なお、高齢者や障害者向けの「優待」カードもありますが、原則として台湾の証明書所有者でないと適用されないようです。
もっとも、地方政府社會福利卡制度の「愛心卡」でない限り、普通カードとの割引率などの特典の差はほとんど変わらないと思います。(発行手数料も同じ。)


<払戻し>
台湾を出国する際、悠遊卡にチャージされている残金を払い戻してもらうことができます。
MRTの空港駅改札横にInformationの窓口があるので、そこで依頼できます。

ただし、「使用開始後三ヶ月経過していて、かつ5回以上使用」していなければ、手数料20元が必要になります。短期の旅行者の場合は、手数料が必要ということになりますね。
たとえば、カードに90元分のチャージが残っているとすると、手数料分20元を差し引いて、70元のキャッシュが戻ってきます。先に書いたように、カード発行時に支払った100元は戻りません。

なお、払戻しを依頼した場合、そのカードは無効になりますが、希望すれば記念にもらうことができます。

払戻し手数料を払うのが惜しい、あるいはカードを有効のまま持っておきたい、でもチャージ金額残高が多いという場合、空港の売店などで使うと良いでしょう。Immigrationを過ぎてからの売店でも使うことができました。コンビニでなくても利用できました。

出発ゲート横の自販機にも、カードをタッチするところがありましたので、こういうのも利用できるんですね。

私のカードは400元ほど残っていたので、出発ゲートへ行く途中にあった店でサンドイッチと飲み物を買い、残り12元としました。
手元にキャッシュで小銭が3元あったので、合計で15元。自販機で飲み物でも買えないかと思ったのですが、見ると、安くても20元。う~残念!!


(情報:2018年8月現在)

2018年9月1日土曜日

車椅子で海外旅行~台湾 高速鉄道(新幹線)

台湾には、北の台北エリアから南の高雄エリアまで高速鉄道(新幹線)が通っています。
現地では、「高鐵」や「HSR」と表示されています。

事前に乗車する日が決まっている場合は、KKdayというサイトを通じて購入すると、外国人限定割引(20%オフ)で乗ることができます。

なお、以前は外国人にも適用されていたらしい「高齢者割引」と「障害者割引」は、2014年8月より廃止になっています。
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=62743

KKdayの割引を使って乗車する方法は、様々なサイトに掲載されているものとほぼ同じでした。
切符売り場の窓口で、KKday購入時に印刷したものとパスポートを提示すると、その時点で乗れそうな便を案内してくれます。
その際、車椅子で乗車する旨を伝えると、車椅子スペースがある車両の指定を取ってくれます。
あとは、指定されたプラットホームに行き、指定された車両の停車位置に行くたけです。

発券されたチケットでは自動改札は通れないので、改札口に立っている係員に見せれば、スタンプを押して通してくれます。
降りるときも同じパターンで、スタンプを押して返してくれますので、そのままコレクションできますよ。


ホームと車両の間にはギャップがほとんどないので、そのまま前進で進入しても問題ないと思いますが、キャスターによっては後輪進入したほうが良いかもしれません。
車椅子スペースは、車両のドアのすぐ横なので、一番最後に入るほうが良いと思います。

車椅子スペースは2種類あって、車椅子をそのまま停めるタイプと、折りたたんで停めておけるタイプです。席がどのようなタイプかは、窓口で予約するときに座席表を見せてもらえば分かりやすいです。



指定席を取った場合は、発券時に連絡が伝わっているのか、下車駅が近づくとどこからともなくアテンダントが現れて、ホームに降りるまでアシストしてくれます。
KKdayの割引チケットは、指定席でも自由席でも追加料金なしなので、指定席にしておくと安心でしょう。



ただし、いちど指定席を取ってしまうと、たとえ発車時刻の前であっても変更することはできません。予定より早めの便に乗りたいときは、そのまま自由席に乗車することになります。
自由席にも車椅子スペースはありますが、もちろん先客がいる場合は乗れません。

私の場合、前日に翌日の指定席を確保したものの、予定より早く駅に着いたので、変更してもらおうとしたらダメでした。駆け込んだ自由席に無事乗ることができましたが。

高速鉄道駅は3ヶ所利用しましたが、いずれも駅構内のバリアフリー度は完璧です。
トイレ、エレベーター、乗車位置表示など、便利で分かりやすいです。

(情報:2018年8月現在)

車椅子で海外旅行~航空機利用の際に

私が電動車椅子で海外に行く際、車椅子(Yamaha簡易型電動車椅子)でチェックインカウンターまで乗り付けて、航空会社が用意してくれた車椅子の乗り換え、搭乗口(航空機のドアの前)まで連れて行ってもらう、という手順をお願いしています。

航空会社によってサービスに若干の差はあると思いますが、公式サイトを見ると案内が載っているはずです。車椅子によるアシストを希望する場合は、たいてい、出発の72時間ぐらい前までに連絡することが必要です。

預けた車椅子は、折りたたんで大きなビニール袋で覆われて、だいたいそれでおしまい。
Priority(優先)のタグをつけてくれますが、現地での荷物ピックアップ場に付くのは遅くなるので、果たして意味があるのか?

そんなことより、肘掛についているコントローラーの部分にダメージがないように、そこだけでもしっかり梱包してもらいたいのですが、「この部分、Handle with careでお願いします」と訴えても、せいぜいそこにFrigileのタグを付けてくれる程度です。

で、現地で引き取ると、いつもその部分が曲がっていたりします。
ねじを締めなおせば元に戻りますが、いつ再起不能になるか分かりません。もっと丈夫に、そしてダメージを受けにくいような設計にならないでしょうか?

話をチェックイン時に戻します。
電動車椅子を預ける際には、リチウムイオン・バッテリは外して、自分で機内に持ち込まなければなりません。このあたりは、別コラムに書きましたので、参照してください。

チェックイン手続きが完了したら、航空会社が用意した車椅子に乗り換えます。
係員が押して、航空機の搭乗口まで連れて行ってくれます。
車椅子利用で便利だなと思うのは、出国や入国手続きはスタッフ専用の窓口を通れること。空港職員やパイロット、CAさんなどと同じ場所を通過するので早いですし、面白いです。
セキュリティチェックも優先ゲートを通ることが多いです。

時間に余裕があれば、途中お願いすればトイレにも立ち寄れますし、店舗なども見せてくれたりします。押してくれる職員が後ろにいるので、話しにくいのですが、日本でも海外でも現地情報や裏話が聞けたりします。

航空機に搭乗するのは、車椅子利用者が一番最初です。
私の場合は少し歩けますので、航空機の入口で立ち上がり、機内に入りますが、このときCAさんが手を貸してくれたりします。私はちゃっかりCAさんの手を握らせてもらっています(笑)。

現地に到着したら、降りるのは一番最後になります。
乗客全員が出て行くまで、自分の席で待ちます。
航空機のドアの前には、現地スタッフが車椅子を持ってきて待機してくれています。
このまま、検疫、入国審査など迷うことなく、あっという間に荷物のピックアップ場まで連れて行ってくれます。

私の場合は、荷物を引き取り、自分の車椅子を組み立てて、動作確認したら終わりなのですが、お願いすれば、到着ロビーやタクシー乗り場などへも連れて行ってくれるでしょう。
片言でもいいですから、現地語でありがとうと言ってあげてくださいね。

航空機の座席指定についてですが、健常だったころはドアのすぐ前、CAさんの席と向かい合う席をよく指定していました。足が伸ばせて快適だったからですが、この席は車椅子利用者などは座れません。非常時に乗客脱出のアシストをする必要があるからです。

次に楽そうな席といえば、バルクヘッドというスクリーンの前の席になります。
空いていれば、また、地上職員が気を利かせてくれれば指定することができますが、赤ちゃんを連れている乗客がいたりすると難しくなります。
私の場合は一度の旅行で、バルクヘッドが1回あるかないかですが、車椅子利用者はなるべく前のほうの席を割り当ててくれますので、それで良しとしています。

(情報:2018年8月現在)

車椅子で海外旅行~航空機搭乗の際のバッテリの扱い

2018年8月に、電動車椅子で台湾とシンガポールへ行ってきました。
車椅子で海外旅行に行くにあたって、事前にネットなどで情報収集しました。参考にさせていただいたサイトの皆さま、ありがとうございました。
しかし、説明や写真で分かりにくい部分もあったり、情報が不十分であったり、過去と現在では変更されていたりする部分もありましたので、実際に現地に行ってなるほどと思ったことなどを中心にまとめておきたいと思います。

*****
私の車椅子は、いわゆる「簡易型電動車椅子」と呼ばれるもので、モデルは「ニッシン製 iS電動オプショナル仕様(ヤマハ電動ユニットJWX-1装着)」です。

バッテリは取り外し可能なドライセルで、ヤマハ電動ユニットには「ニッケル水素型」と「リチウムイオン型」のどちらでも装着できるようになっていますが、私のはリチウムイオン型です。

様々な点で優位なリチウムイオン・バッテリですが、これを使用する電動車椅子を航空機に乗せる場合は注意が必要です。

私の場合は、自分の電動車椅子をチェックインカウンターで預けてしまい、そこから航空会社の車椅子をお借りして、搭乗口まで連れて行ってもらうという手順です。

電動車椅子を預けて、車椅子を拝借するには、事前に航空会社へ連絡しておく必要があり、このときバッテリの種類について詳細に説明してあっても、チェックインカウンターでスタッフがバタバタします。

このとき便利なのが、Yamaha発動機のサイトに掲載されている証明書です。











英語版と日本語版の両方を印刷して持参してください。
「航空機搭載可能な300WH以下です」と口頭で説明しても、「何Whありますか?」とか聞き返されたりして面倒くさいのですが、国内でも海外でも、この用紙を提示すると一気に片付きます。
(スタッフがコピーを取りに行ったりしますが。)

リチウムイオン・バッテリは、航空会社によって扱いに差があるようですが、原則として、

1)本体から取り外す。
2)電極部分がショートしないようにケース等で覆う。
3)乗客自身が機内へ持ち込む。

ことが要求されます。
扱いを誤ると発火する恐れがあるので、セキュリティ上、仕方がないです。

バッテリには購入時に保護カバーが付いているので、本体から外したら、それを装着し、私の場合は持ち運びやすいようにエアパッチのクッション袋に入れたのち、さらにシューズケースの袋に入れていました。

このとき、それをさらにバッグに入れてしまわないほうが良いです。
セキュリティ・チェックのときに引っ掛かり、取り出して見せる羽目になって二度手間になります。

チェックインした時点で、航空会社がバッテリ搭載許可を出しているはずなので、搭乗前のセキュリティチェックでも問題ないのですが、一度だけ、台湾からシンガポールへ移動するときに、台湾のセキュリティで停められました。
係官から航空会社のカウンターに連絡をとってもらい、スタッフが駆けつけてきて説明してもらってOKとなりました。(Approvedのタグを改めて付けていました。)

(情報:2018年8月現在)