2018年9月1日土曜日

車椅子で海外旅行~航空機利用の際に

私が電動車椅子で海外に行く際、車椅子(Yamaha簡易型電動車椅子)でチェックインカウンターまで乗り付けて、航空会社が用意してくれた車椅子の乗り換え、搭乗口(航空機のドアの前)まで連れて行ってもらう、という手順をお願いしています。

航空会社によってサービスに若干の差はあると思いますが、公式サイトを見ると案内が載っているはずです。車椅子によるアシストを希望する場合は、たいてい、出発の72時間ぐらい前までに連絡することが必要です。

預けた車椅子は、折りたたんで大きなビニール袋で覆われて、だいたいそれでおしまい。
Priority(優先)のタグをつけてくれますが、現地での荷物ピックアップ場に付くのは遅くなるので、果たして意味があるのか?

そんなことより、肘掛についているコントローラーの部分にダメージがないように、そこだけでもしっかり梱包してもらいたいのですが、「この部分、Handle with careでお願いします」と訴えても、せいぜいそこにFrigileのタグを付けてくれる程度です。

で、現地で引き取ると、いつもその部分が曲がっていたりします。
ねじを締めなおせば元に戻りますが、いつ再起不能になるか分かりません。もっと丈夫に、そしてダメージを受けにくいような設計にならないでしょうか?

話をチェックイン時に戻します。
電動車椅子を預ける際には、リチウムイオン・バッテリは外して、自分で機内に持ち込まなければなりません。このあたりは、別コラムに書きましたので、参照してください。

チェックイン手続きが完了したら、航空会社が用意した車椅子に乗り換えます。
係員が押して、航空機の搭乗口まで連れて行ってくれます。
車椅子利用で便利だなと思うのは、出国や入国手続きはスタッフ専用の窓口を通れること。空港職員やパイロット、CAさんなどと同じ場所を通過するので早いですし、面白いです。
セキュリティチェックも優先ゲートを通ることが多いです。

時間に余裕があれば、途中お願いすればトイレにも立ち寄れますし、店舗なども見せてくれたりします。押してくれる職員が後ろにいるので、話しにくいのですが、日本でも海外でも現地情報や裏話が聞けたりします。

航空機に搭乗するのは、車椅子利用者が一番最初です。
私の場合は少し歩けますので、航空機の入口で立ち上がり、機内に入りますが、このときCAさんが手を貸してくれたりします。私はちゃっかりCAさんの手を握らせてもらっています(笑)。

現地に到着したら、降りるのは一番最後になります。
乗客全員が出て行くまで、自分の席で待ちます。
航空機のドアの前には、現地スタッフが車椅子を持ってきて待機してくれています。
このまま、検疫、入国審査など迷うことなく、あっという間に荷物のピックアップ場まで連れて行ってくれます。

私の場合は、荷物を引き取り、自分の車椅子を組み立てて、動作確認したら終わりなのですが、お願いすれば、到着ロビーやタクシー乗り場などへも連れて行ってくれるでしょう。
片言でもいいですから、現地語でありがとうと言ってあげてくださいね。

航空機の座席指定についてですが、健常だったころはドアのすぐ前、CAさんの席と向かい合う席をよく指定していました。足が伸ばせて快適だったからですが、この席は車椅子利用者などは座れません。非常時に乗客脱出のアシストをする必要があるからです。

次に楽そうな席といえば、バルクヘッドというスクリーンの前の席になります。
空いていれば、また、地上職員が気を利かせてくれれば指定することができますが、赤ちゃんを連れている乗客がいたりすると難しくなります。
私の場合は一度の旅行で、バルクヘッドが1回あるかないかですが、車椅子利用者はなるべく前のほうの席を割り当ててくれますので、それで良しとしています。

(情報:2018年8月現在)

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