2025年7月20日日曜日

身体障害者手帳所有者が新幹線チケットを購入する方法1~座席指定

 身体障害者手帳所有者は、JR乗車券料金の割引を受けることができる場合があります(条件など詳細は各自お調べください)。以前は割引適用を受けるために駅の「みどりの窓口」にて対面で乗車券を購入する必要がありましたが、マイナンバーカードのおかげでその必要がなくなりました。

東京在住で東海道新幹線に乗る場合でも、ネットサイトで車いす対応席と介護者席の予約、および割引での乗車券購入ができましたので、その方法を覚えとして記載します。その前提として、JR西日本のWESTER下院登録をする必要があり、さらにその前にマイナンバーカードに障害者手帳情報がデータ連携されていなければなりません。

以下の作業はPCよりスマホで行うほうが簡単です(カードリーダー不要のため)。

1.ご自身のマイナカードのマイナポータルにアクセスして、障害者手帳情報が掲載されているか確認してください。身体障碍者手帳を交付されていれば記載されているはずですが、もしなければは地元の自治体(市役所等)に問い合わせてください。

2.JR西日本のWESTER会員に登録し、マイナカードの障害者手帳情報を登録してください。方法は会員登録時に参照できるはずです。

ここから先はPCでもスマホでも運用可能です。

現在、「新幹線」と名のつくものは多数あり、JR東日本、JR東海、JR西日本など管轄する鉄道会社もそれぞれ異なるので、ネット予約もややこしくなっています。ここでは東海道新幹線を割引乗車券も含めてネットで予約する方法を説明します。

3.予約はJR西日本の「e5489(いーごよやく)」で行います。ログインはJR西日本のJRおでかけネット(https://www.jr-odekake.net/goyoyaku/e5489/)から入ります。下記の画面の右上にある「予約する(ログイン)」をクリックしてください。


4.下記のポップアップで、「WESTER会員の方(ログインして予約)」ボタンをクリックします。会員登録せずに予約で入ると割引乗車券は購入できません。


5.次の画面で「新規予約」ボタンをクリックします。購入後はこの画面から「予約の確認」も可能です。

6.次にこの画面になりますが、「方面・路線を指定」項目にあるのはJR西日本管轄の路線しか表示されないので、東海道新幹線を予約するには「駅名を入力」タブをクリックしてください。ここが肝心なポイントです。

7.「駅名を入力」タブを表示すると「発着駅の指定」という項目が現れます。ここで、たとえば「新横浜→新大阪」のように東海道新幹線の駅名を入力します。
「日時の選択」:乗車希望日時を選択します。出発または到着のだいたいの時刻を設定しておくとそれに近いダイヤの便を次の画面で複数表示してくれます。
「乗り換え設定」:一度も乗り換えしない。
「利用列車」:「新幹線を利用」にデフォルトでチェックが入りますが、次の「車いす対応席を利用する」にチェックを入れることが必須なので、そうすると自動で新幹線が選ばれます。
「その他」:必ず「車いす~」にチェックを入れてください。ここでは乗車券は購入せず、車いす対応席または介助者席の予約のみ実行することになります。

8.次の画面では、車いす対応座席に関する内容がデフォルトで表示されます。先に入力した「出発または到着希望時刻」以降の便がいくつか並んでいますので、その中から、希望する便の「移乗席」の下にある「△」ボタンをクリックして「選択する(新規予約)」ボタンをクリックします。
車いす利用者以外にもうひとり介助者も乗車する場合は、車いす利用者の座席予約を支払いまで完了した後で、ここから先、同じ予約手続きを繰り返すことになります。


9.次のような案内画面が出るので、「了承のうえ、次に進む」をクリックします。車内では、この写真にように車椅子マークのエリアに車椅子を停めて、そのまま乗っていても良いし、すぐ横の座席に移乗することも可能です。移乗した場合でも、車いすは畳む必要はありません。ブレーキは忘れないように。窓側の席は基本的に介助者(付添者)席です。


10.次の画面で料金が表示されます。この予約では特急券の料金のみ支払うことになり、乗車券は無視して構いません。ちなみに特急券には割引はありません。「選択」ボタンをクリックします。


11.選んだ便についての詳細が表示されます。ここで重要なポイントは「乗車券なし」をクリックしておくことです。乗車券は予約がすべて完了した後(付添者の分も)で、あらためて乗車券のみ同じネット画面で購入手続きします。
次に日時と時刻を確認し、「座席表から選ぶ」をクリックします。

12.予約可能な座席が○で示されます。車いす対応席は一部の車両を除いて、基本的に11号車のみで、さらに2席だけです。下の例では12Bしか空いていないことになります。本来は13Bも予約可能なはずですが、この表ではXになっているので、すでに予約が入っているようです。予約した座席の「○」をクリックして「次へ」をクリックします。
ちなみに、他の座席にもすべてXが付いていますが、これは車いす対応席ではないという意味でしかなく、すべて予約が入っていることを示すものではありません。これらの予約状況を知るには上の8の画面で「設備オプション」を「なし」にすると分かります。

13.下のような注意画面が表示されます。「了承のうえ、次に進む」をクリックします。
ここで心得ておくべきポイントは、実際に駅でチケットを入手する際、自動発券機(券売機)を選ぶということです。券売機の操作については別のブログで紹介するつもりですが、要点はふたつ、まず「e5489」の表示がある券売機でしか入手できないことと、購入時のクレジットカードが必要であることです。
e5489の表示がある券売機は東海道新幹線乗り場近くであれば、たとえば品川駅でも存在します。


14.ようやく最終確認画面に到達です。予約内容を確認したら、支払い方法を選択します。乗車当日の手続きのことを考えると、支払いはクレジットカードが便利です。ただし、そのカードそのものが予約証明のような枠割を果たすので、乗車当日は必ず持参しなければなりません。カードさえあれば、券売機の当該発券画面で挿入するだけで認識してもらえます。
下の画面で「予約」ボタンをクリックして予約完了です。

15.身体障害者手帳に1種の記載がある人は介助者(付添者)も含めて乗車券が割引になります。介助者の座席指定も、車いす対応座席の隣に確保することができますが、予約手続きは上で行ったのを同じように最初から進めなければなりません。上の8の画面から「付添者」の「△」ボタンをクリックして続けてください。座席指定は車いす対応座席で予約した席の隣を予約します。

以上2席の確保が出来たら、次は乗車券の手続きを行います。これもネットで購入できるようになりました。乗車当日も窓口へ行く必要はなく、自動券売機で指定特急券と同時に入手できます。後はそのまま乗るだけですので、とても気楽です。

ただ、バリアフリーになってきたとはいえ、ホームと列車の間は意外と隙間があり、単独での乗車にはリスクが付きまといます。付添者(介助者)がいてもスロープを掛けてもらうなどアシストを駅員にお願いしておくほうが安心でしょう。

乗車券の予約購入方法については別のブログ記事にて紹介します。

(251210)




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