2009年4月25日土曜日

電動車いすを作ろう その12 ~役所の担当者の異動

前回の日記に書きましたとおり、先日、簡易電動車椅子の速度変更(4.5→6.0km仕様)の判定を受け、無事に「適」と認められました。

昨年の8月末に4.5km仕様のもので「適」判定をうけていたものの、その後のトラブルにより、いまだに自分の電動車椅子を所有するに至っていなかったのですが、「わざわい転じて~」の諺のごとく、公費の助成を受けて6.0km仕様の電動車椅子を製作できる目処が立ってきました。

さて、今回のセンターでの「速度変更」の判定はわずか30分ほどで済んでしまったので、私は帰りに役所に寄って、お世話になった障害福祉課の女性職員Mさんに、お礼がてら報告に伺うことにしました。
役所で用事を済ませ、障害福祉課のカウンター越しにMさんのデスクを見ると、タイミング悪く不在の様子。
「いらっしゃらないのかな~」とがっかりしていると、すかさず別の女性職員さんが声をかけてきてくれました。
私の自治体の役所はどこの課でも非常に対応がよく、目線も高いので、カウンター越しにうろうろしているだけですぐに声をかけてきてくれます。さらに障害福祉課はいつも空いていて、これまで待たされた経験もありません。実に快適なサービス環境です。

「あの、Mさんは今日、お休みですか?」と聞きますと、
「Mは異動になったんですけど、どのようなご用件でしょうか?」

え~~、異動しちゃったのかぁ~!
そういえば、4月ですもんね。ちょうど年度替りで動いてしまったんですね。
役所の中では3~5年ぐらいで様々な部署を異動していくと聞いたことがありますが、私が知っている限りでも4年は障害福祉課にいらっしゃいました。そろそろ異動になってもおかしくない頃です。それにしても、色々とお世話になっていて、とても信頼を寄せていただけに残念ではあります。

「今日、センターのほうで電動車椅子の判定を受けてきたのですが、色々とお世話になったので、ちょっとお礼をと思いまして・・・」と私。
「お名前をお伺いしてよろしいでしょうか」とのことでしたので、「(くにゃら)と申します」と伝えました。
そうすると、名前に反応するかのように、横のカウンタで接客(?)していた男性職員さんが私のほうを向いて、
「(Kuniarkel)さん、センターのほうから電話がありましたよ。こちらはこの先、見積書が必要になるので、時速6kmで見積を作ってもらってください」などと切り出し、私の質問や確認などにも丁寧に答えてくださいました。

私は、センターからすでに電話連絡があったという迅速な動き、そして、カウンタで他の仕事をしながらでも私の会話に耳を傾けて反応してくれたことなどのサービスの迅速さにちょっと感動しました。
もう一つ、帰りの駐車場で警備員さんが、車椅子から降りようとした私の足を抱えてくれようともしたことも付け加えておきます。いつも気持ちよく利用できる役所です。こういう雰囲気って、自治体の長の指導の賜物なのでしょうか。それとも事務方のトップの影響?

それはさておき、今回は前回発行されたような「処方内訳」なしで、時速6.0km仕様の見積書を業者に依頼してよいことになりました。そうなると、役所からの書類を待つことなしにアクションを起こせばよいことになります。まだメーカーなども決まっていない私はちょっと焦りましたが、先の男性職員Oさんが、「急がなくていいですよ。じっくり選んでくださればけっこうですから」とおっしゃってくださり、安心して帰ってきました。

自宅に戻ってしばらくした頃、役所で話をしたOさんから電話がありました。この男性職員OさんがMさんの後任として担当してくださるようです。
「見積書の件ですが、(異動になった)Mから引き継いだ書類を見たら、もう出してもらっているようですね」とのこと。
例のE社が「あと出し」したものが届いているようです。
私は慌てて、「ああ、それはちょっと事情がありまして、ホールドにして置いてください。業者さんを変えるかもしれないので」と伝えました。E社から提出された見積書には時速が記入されていないことも分かり、「それでしたら、新しい見積書には時速6kmと入れてもらってくださいね」とも言われました。

私んとこの役所の対応ぶりはまさに打てば響くほど速いのに、それに比べて業者さんのタイムラグは何でしょう・・・?

ところで、Mさんの異動先を教えてもらいましたが、一見、障害とも福祉とも関係のないような部署でしたが、よく考えると仕事内容によってはどちらにも関わりがあるようにも思えるところです。まだお若いので、色んな経験を積んで偉い人になってもらいたいものです。この車椅子の件が落ち着いてきたら、お礼の手紙でも書いておこうと思っています。


さて、これからはいよいよメーカーやモデルの選定です。
昨年の手続きの流れの中でE社と決めたのですが、少々トラブルがあったので、現在はE社と連絡を保ちながら、他の2社にもアプローチ中です。
今週に入って少し動きが出てきましたので、次回は、メーカーの営業さんのお話などを交えながら、電動車椅子の選定について書きたいと思います。

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