2020年9月28日月曜日

第一級アマチュア無線技士国家試験受験(R2年9月期)その3

 昨日受験した1アマの試験は、無線工学がスラスラ解けなかったことが悔しくて仕方がない。これまで受けてきた無線の資格試験はすべて満点かそれに近い点数でクリアしてきただけに、自分の問題運の無ささえ恨んでみたりする。

なので、勇気を出して、少しずつネットで解き方を探っている。その結果、苦戦して解いた問題が意外にも正解していたりすることに気付いて、結果に僅かばかりの光明が差してきた。

1アマの「無線工学」科目の問題は全30問あり、そのうち「A問題」と呼ばれるものが25問、「B問題」は5問ある。A問題は出題に対して正答を一つ選ぶもので、得点は1問につき5点となる。B問題はそれぞれに5つの穴埋め式解答欄があって、各1点の得点だ。やはりA問題の正否が大きなカギを握る。

まだ正答と付き合させたわけではなく、だいたいの感触に過ぎないが、悩んだ問題の解法を調べていくうちにまんざらでもない感触を得始めるのだった。

さて、試験日当日のことを改めて思い出してみる。

手持ちの問題集や参考書では見覚えのない、初見時にストレートに「なんじゃこれ?」と思った問題は、A-1、-2、-3、-4、-6、-7、-9、-13、-14、-16、-18、-19、B-5であった。もしこれらすべてを落としたとすると、13問x5点=65点減点で、得点85点となり、見事に不合格である。そのほかの問題にも、選択肢に一瞬ひるんだものもあったので、情勢としては極めて不利だった。

とりあえずは解けそうな問題から確実にこなしていき、上記の「難題」に取り掛かる。よく見ると、A-4の「皮相電力・有効電力・力率」は1アマ本では見なかったが、過去に受けたプロ資格の試験では勉強したことがあった。でもほとんど忘れている。何で知識が定着していないのかなぁと自分を恨みつつ、遠い記憶を探りながらの計算となった。

同様に、A-19の「アンテナの指向特性」も、プロ資格のときの勉強でやったことがあり、これも遠い記憶を引っ張り出してきて解答した。2つまですぐに絞り込んだが、悩んだのは半値角の数値で、絶妙な選択肢の出し方である。1/√2か1/2か。自信はなかったが、なんとなくルートが付いたほうの数字が浮かび上がってきた。

B-5は「スプリアス発射と不要発射の強度」に関する法令の解釈的な問題だ。問題集で分かりにくかった部分を覚え直そうと確認していた知識が役に立って、5問中4問正解で1点のロスのみで済みそうだった。とはいえ、すらすら解いたわけではない。薄い記憶の中、必要周波数帯幅のすぐ側は、たしか「帯域外領域」だったなぁ、その外が「スプリアス領域」だったなぁと探りつつ、文章に当てはめてみると地の「スプリアス発射の強度」というのが妙に気にかかり、一瞬入れ替えるべきか否か悩んだ。

間違えられるのは多くても9問まで。残り10問のうち一つでも二つでも解けないとヤバイ。私は必死に食らいついていったのだった。

(つづく)

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