2024年12月23日月曜日

フランス語電子辞書の選びかた

 12/21付けのブログに「外国語電子辞書の選びかた」と題して、主に現在は生産終了となった外国語モデルについて説明した。今回は現在もラインナップされている外国語モデルを見てみよう。

現在、外国語コンテンツを目的とした電子辞書はCASIOほぼ一択である、というのは先のブログに書いた通りだ。CASIOが英語以外の外国語モデルとして題している現行モデルは次の通り。

XD-SX7000 外国語ベースモデル

XD-SX7100 ドイツ語モデル

XD-SX7200 フランス語モデル

XD-SX7300 中国語モデル

SXシリーズは2020年2月に発売された2020年度モデルで、これが最新のラインアップとなる。CASIOは2020年まで毎年新モデルを発表していたのだが、それ以降の更新はない。イタリア語やスペイン語、韓国語、ロシア語などの外国語モデルも2020年以降は発売されなくなった。第二外国語はいまや公立高校でさえスペイン語や韓国語なども教えられているというのに寂しい限りだ。それはさておき、ここでは比較的メジャーなフランス語の電子辞書を見てみようと思う。なお、ドイツ語もこれに準ずるだろう。

CASIO電子辞書は新年度の需要を見込んで毎年1~2月ごろに新しいモデルを発表している。フランス語モデルSX7200は2020年1月に発売され、当時の実勢で50,000円ぐらい(定価55,000円)していた。発売から5年近く経った今、価格はかなりこなれてきているが、新品で3万円後半、程度の良い中古で3万円ぐらいで入手可能だ。

SX7200が収録しているフランス語辞書コンテンツは次の通り。

画像:CASIO電子辞書公式サイト

もし予算が許せば、現行モデルであるSX7200を選べば問題はない。少しでも安いものをということなら、程度の良い同モデル中古もあるので選択可能だ。
さらに手ごろな価格優先ということであれば、それ以前に発売された生産終了品も選択肢に入る。Amazonやメルカリで古いものが出ているのでうまく見つかれば買いだ。その際の注意点を述べる。
先のブロブにも書いたが、型番の4桁の数字の前の英字で発売年が分かるロジックになっている。現行モデル以下、数年さかのぼって紹介しよう。

・SX7200 2020年度モデル(現行モデル)
・SR7200 2019年度モデル
・Z7200 2018年度モデル
・G7200 2017年度モデル
・Y7200 2016年度モデル
(以下略)

結論から言えば、収録辞書を使えればよいということなら、コンテンツに変化はないので、上にあげたモデルはどれを選んでも良いだろう。公式サイトを見ると、SX7200の収録コンテンツには『オックスフォード』の辞典が仏英と英仏に分かれていて過去モデルより1項目多いように見えるが、実は1冊の『オックスフォードフランス語辞典 第4版』をわざわざ分割して書いているだけである。この辞典は1冊に仏英と英仏をまとめてあり、これは上記のどのモデルにも収録されている。Y7200以降のモデルなら収録辞書に差異はない。もうひとつ前のK7200(2015年度)にも同辞典は収録されているが、さらにひとつ前のU7200にはないので、ここが境目となる。
ただ、電子辞書は新しいほうが画面も精彩で、反応も早くなっているので、あまり古いものはお勧めできない。さらに、CASIOの追加コンテンツアプリの仕様で「DATAPLUS」というのがあり、その最終バージョンが「10」で、それに対応するのが「Yシリーズ」以降モデルだ。そういう意味もあってここではYシリーズ以降をお勧めとしたわけだが、追加コンテンツを意識しなければ問題はない。
なお、追加コンテンツに関しては、SRとSXシリーズはダウンロード対応となっていて、DATAPLUSとは無関係だ。ついでながら、SRとSXはタッチパネルがわずかに拡大されて5.7型になり、ドット数もアップしている。
画像:SX7200(公式サイト)
フランス語モデルのキーボードは英文配列と同じ「QWERTY」となっていて、たとえば英語モデルに追加コンテンツとして取り込んでもふつうに使える。
下の画像は私が所有しているフランス語モデルY7200(2016年度)だが、英文配列だし、動作の遜色ないのでふつうに使えている。戯れに、これにスペイン語とポルトガル語のコンテンツ(CD-ROM版)を追加しているが、さっと調べたいときに別の辞書を取り出さなくてよいので便利である。(スペイン語/ポルトガル語モデルG7500は別に所有しているが・・・。)

もっと古いモデルには手書き入力の画面が別になっているものがあるが、新しいものは画面に手書きできるので心配はない。



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