2009年6月14日日曜日

電動車いすを作ろう その19 ~オーダー内容詳細

簡易型電動車椅子を作ることにしたものの、これまでの道のりは紆余曲折あり、色々と大変でした。 しかし、あと一息、がんばります~。

さて、前回の日記で話がちょっと脱線しました。
採寸も終え、各部位の寸法も決まりました。キャスタの位置や角度などは完成してから微調整が利くそうです。

それでは私の車椅子のオーダー内容を紹介しましょう。

<フレームカラー>
20種類以上のバリエーションの中から選べるのですが、オプションカラーにすると2~3万円のアップになります。
特にお金をかけるところでもないと思われたし、標準色(ブルーorレッド)でもけっこうきれいな色なので、ブルーの標準色にしました。

ちなみに、後輪の真ん中にある電動ユニットのドライブ部分もフレーム標準色のブルーと同じような色をしており、全体にブルー一色の統一感があってお洒落かなと思いました。



<前輪キャスタ>
サイズは6インチと7インチで迷いました。
「iS」の標準装備の最大径は6インチなのに対し、先に紹介したヤマハ・ブランドの「JWアクティブ」には7インチが標準装備になっています。
厳密に言えば、7インチのほうが段差越えには若干有利ということになりますが、このあたりも微妙に取り回しや自重にかかわってくるので判断は難しいところです。
結局、可能であれば7インチ、全体の寸法と後輪とのバランスを考慮して6インチがベストマッチングということになれば6インチとしてもらえるよう、お任せすることになりました。

また、キャスタ・フォークをメインフレームに直接溶接すると若干自重が軽くなるという話もされましたが、微調整ができなくなるということで、これも標準仕様に落ち着きました。

極上の乗り心地というキャスタフォークの「ポルテ」は、少々お高いのと、自重が重くなること、そして、6インチ以上が用意されていないことなどの理由で採用しませんでした。


<後輪>
サイズは基本的には22インチにすることにしましたが、座面の角度などに影響するパーツなので、採寸した各部位の寸法と前輪キャスタサイズとのバランスしだいで、24インチになるかもしれないということでした。でも、先に紹介したように、そのころにはどちらのサイズでもよいという気になっていたので、特にこだわりはありません。

タイヤは、屋外使用でのクッション性を考慮して、一般的なエアー式としました。
またタイヤはけっこう消耗が激しいので、長くても1年に一回ぐらいは交換することになるでしょうとのことでした。なお、私の場合は、修理対応で公費負担を申請できるというお話でした。交換する場合は、タイヤの外側のゴム部分とチューブを変えるようです。


<自走用操作部(コントローラ)>
処方どおり左側につけてもらうことになり、併せてクラッチ(手動・電動切り替えレバー)も左利きの私に合わせて左側としました。

オプションでグリップに装着可能な介助用コントローラは、処方にも採用されていないこともあって、取り付けませんでした。


<バッテリ>
暗黙の了解という感じで、「リチウムイオン」になっているはずです(笑)。
大丈夫ですよね>Sさん?

なお、私の処方では「ニッケル水素」となっているので、過去の日記で紹介したとおり、「リチウムイオン」は交付基準外となり、この部分は全額自己負担となります。


<電動ユニット>
「iS 電動オプショナル仕様」に標準で装着されている電動ユニットは、ヤマハ発動機製のJWX-1というものになります。
最高走行速度は時速「4.5km仕様」と「6.0km仕様」の2種類が用意されていますが、私が選んだのは処方どおりの「6.0km仕様」です。

このユニット・セットには、電磁ブレーキ、転倒防止装置(折りたたみワンタッチ収納式)、バッテリ、専用充電器、コントローラ(自走用操作部:ジョイスティック付き)などが含まれます。

各社から出ている電動ユニットは「電磁ブレーキ」標準装備のものがほとんどだと思われますが、公費申請用の「適」判定を受ける際には、処方に盛り込んでもらえるように申告してください(過去の日記参照)。


<付属品その他>
クッション、シートベルト、滑り止めハンドリムなど処方に記載されているものもひとつずつ決めていきました(詳細省略します)。



以上でとうとう私の電動車椅子のオーダーが完了しました。
見積金額を試算してもらったところ、充実した性能と装備にもかかわらず、かなりリーズナブルな金額に落ち着いて安心しました。

心配していた自己負担金額については、リチウムイオン・バッテリにすることでアシは出ましたが、トータルでは当初の私の概算よりも遥かに納得できる金額になりました。

最終的にいくらになるのか正式な見積金額は、細かなパーツの寸法を調整後に、仕様明細とともに郵送していただくことになりました。


さて、気になる納期ですが、特殊なパーツ改造を必要としないこともあり、早ければ「1ヶ月少々」で完成するというのです!!
夏に間に合うじゃないですか~(笑)。

カスタムメイド車椅子は、製作だけで2ヶ月はかかると聞いたこともあり、この際のんびり行こうと開き直っていたのですが、にわかに興奮してきました。
「夏に間に合う」ということは、私にとって重要な意味を持ちます。
(詳しくは後日に~!)


ニッシンの営業担当Sさんは本当に迅速・丁寧で分かりやすく対応してくださいました。
また、裏話や興味深いニュースなどもいろいろと教えてくださり、来訪時にも楽しいひと時を過ごせました。(すべて紹介できないのが残念です。)

モノを買うときは、商品のクオリティも大切ですが、営業担当者の人柄も重要ですよね。
以前、会社でセールスの研修を受けたとき、「商品を売る前にまず自分を売れ」と教えられたことがありますが、まさにそのとおりだと思います。


ところで、私は公費の一部助成を受けて車椅子の製作を進めておりますので、オーダーして受領して支払って終わり~とはなりません。
この後もいろいろとやらなければならない手続きが待っております。

次の日記では、そのあたりの手続き事項についてまとめます

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