2009年6月14日日曜日

電動車いすを作ろう その18 ~採寸および電動ユニットについて

さて、公費の一部助成を得て簡易型電動車椅子を作ることにした私は、メーカーをニッシン(日進医療器株式会社)と決め、モデルも「iS 電動オプショナル仕様」をベースとすることになり、デモ車を携えて来訪してくれた営業担当Sさんと、オーダーに向けての具体的な話に入りました。
一通りの説明を受けたあと、まずは車椅子に座ったまま、採寸してもらうことになりました。
主な採寸チェックポイントは次の寸法です。

・座幅
・座奥行き
・前座高
・肘掛高
・背シート高
Sさんは採寸しながら、センチ単位で「どうしますか」と聞いてくれます。
私は大柄なほうではありますが、どこの寸法ももだいたい標準とされている寸法でまかなえそうでしたので、あまり寸法には凝らないことにしました。家を建てるときも家具をオーダーするときも、あまりに寸法に細かいこだわりをしたために却って使い勝手を悪くしてしまう場合があるので、そのあたりはバランスよく設定されたスタンダードサイズで行こうと思ったわけです。
採寸が終わってから、私の部屋に場所を移し、さらに細かい打ち合わせを続けました。


ところで、電動ユニットのメーカーであるヤマハ発動機は、ユニットを単体でも販売していますが、ユニットを装着した電動車椅子「JWアクティブ」も併せて販売しています。

<ヤマハ発動機製品サイト>
http://www.yamaha-motor.jp/wheelchair/complete/active/spec/index.html
(JWアクティブのページ)

この「JWアクティブ」は評判もよく、簡易型電動車椅子の普及に大いに貢献してるモデルですが、実はこの車椅子のフレームは、ニッシンの「iS」だということを、私はSさんから初めて聞きました。つまり、ヤマハの「JWアクティブ」のフレームはニッシンのOEMだということです。

ヤマハの電動ユニットの性能を最大限に生かすべく、「iS」ともどもベストチューニングされ、相乗効果によって質を高められた簡易型電動車椅子としての完成形を見せられた思いがしました。「ヤマハ電動ユニット」と「iS」はまさにベストマッチング~、ということになりますかね。

ちなみに、「JWアクティブ」の後輪は22、24インチの2種類から選べますが、前輪キャスタは「iS」の標準とは違って、7インチのものが標準装備だそうです。この点、サイトのスペック表には載っておらず、前から知りたいと思っていた情報でした。

ニッシンのカタログにも、この「JWアクティブ(Sタイプ)」と「iS 電動オプショナル仕様」とが仲良く隣り合わせで並んで掲載されています。
写真で見る限りでは、前輪キャスタが違うのと、色が異なっているので別モデルのように見えたのですが、よく見ると、髪形やほくろの位置がちょっと違うだけの双子の兄弟姉妹でした(笑)。

話を整理すると、「iS 電動オプショナル仕様」とは、手動自走式車椅子のニッシンオリジナルモデル「iS」のフレームに、ヤマハ発動機製の電動ユニットを装着したもの。
「電動オプショナル」というのは「iSフレームに電動ユニットを組み込んだもの」という意味合いです。
そして、このモデルはさまざまなオプション装着やフレームカラー選択も可能で、また一定の範囲内で各部位のサイズ変更もセミオーダー対応できるとのことです。

一方、ヤマハ・ブランドで販売されている「JWアクティブ」は、ニッシンの「iS 電動オプショナル仕様」を標準サイズのフレームで既製品化したものと言えます(キャスタサイズは異なりますが)。なので、標準サイズでOKならば、そのまま購入するだけで「iS 電動オプショナル仕様」ユーザーとなれるわけですね。

ちなみに私が現在所有している「フランスベッド・メディカル」の車椅子も、ニッシンのOEM製品だと言われました。ニッシン・ブランドだけでなく、あちこちに広く深く浸透しているんですね~。恐れ入りました。


話が脱線しましたが、次回の日記では、Sさんとの相談の結果、決定した私の車椅子のオーダー内容について紹介いたします。

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